どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


「心ちゃん、本当おめでとな

正直無理だと思ってたけど

お前らが付き合ってくれて嬉しいわ」


「うん、私もビックリしてる

だけど佐野くんが色々応援してくれたから頑張ろうと思えたんだ

ありがとうね」


私が笑えば、佐野くんは親指をぐっと立てて


「いいってことよ」

と言って戻って行った。


それから私は、ポヤポヤしながら授業を受けていた。


こればっかりは多めに見てほしい。

だって付き合って次の日なんだもん。


昨日まで好きだな、伝えられたらいいなって見ていたのが懐かしく感じる。


そんな風に授業を受けていれば、

すぐに楽しみにしていた放課後の時間になった。

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