どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
「ああ、大丈夫だった」
星野くんはそう答えた。
「…………。」
あ、やっぱり少し気まずくなった。
だってさ星野くんの幼馴染のこと
気になるけど、聞いていいか分からないんだもん。
沈黙が続いて星野くんの言葉を待ってると
彼はやっと口を開いた。
「あのさ……、
俺のことちょっと話してもいい?」
「うん」
待ってたよ。
教えてほしい。
抱えているものがあるなら、このキーホルダーみたいに
半分こしてあげたいの。