どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
「彩花ちゃんが好きなの?」
近すぎて気付かない愛があったのかもしれない。
その言葉によって星野くんが気付いてしまうのは嫌だけれど
今だったらまだ、間に合う。
まだ、星野くんを好きじゃなくなれる。
このままの気持ちで付き合うのは苦しいから。
答えを聞かせてほしい。
「好きだよ。」
そっか……。
一瞬叶った初恋はやっぱり簡単に崩れてくんだ。
「でも、恋愛感情は一切ない」
「え?」
「彩花に恋愛感情はない
言えば家族みたいな大切な存在なんだ」
家族……。
幼馴染が家族のように大事で
何かあったらすぐにかけつけたい。