どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
家族に何か起こったら確かにあんなに青ざめる。
だけど、それは血が繋がって無くてもそんな感情が生まれるのだろうか。
私にはずっと一緒にいた幼馴染がいないから分からない。
「ただ、特別なんだ。」
ただの特別って何だろう。
じゃあもし私に何かあったら
星野くんはかけつけてくれる?
「星野くんの好きな人は……」
「お前だけ」
好きな人は私。
大切な人は幼馴染。
童話の中の王子様には守るべき存在が一人しかいない。
でももし、そこに
王子様に、大切な幼馴染がいたら
プリンセスと幼馴染どっちを守るんだろう。