どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
「なぁ、」
イキナリ後から、話しかけられた。
その声に振り返って見てみれば
そこにいたのは私を散々な思いにさせたアイツで
「何か?」
ちょっと強気な態度で星野くんを見ると
「お前俺のこと嫌いなの?」
彼は突然、変なことを聞いてきた。
「嫌い……だけど」
何でそんな事聞くんだろう。
不思議に思いながらも怒ってることを分るように言うと彼は少し笑った。
「良かった」
……え?
嫌いと言ったのにも関わらず、さっきよりも優しい顔をする彼が考えが分からない。