どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
時期は11月。
肌寒くて、お花見気分でピクニックする事は出来ない。
けど
「いいのっ!!サッカーやったら暑くなるよ」
「ふっ、超ガチでやんのな
いいよ受けてやる」
私たちは星野くんの言葉を合図に荷物を置いて
サッカーを始めた。
「っし、」
「よおーっと」
2人でパスを繋げてく。
「星野くんはキャプテンでしょ?
すごいよね!
よっ、キャプテンって上手い人がなるんだよね?」
「どうだかな、っと、俺的には
部長の方がすげぇと思うよ」
「佐野くん?」
聞きながらパスを返すと、星野くんは
一度ボールを止めてから蹴り返して来た。