どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
「そっ、部長は周りをまとめる事が出来るやつがなる」
そうか……。
佐野くんそういうの得意そうだなあ
「あいつはさ、俺と違って色んなヤツと仲良くなれる」
「そっ、う」
蹴ることに一生懸命で相づちがおかしくなった私とは反対に
蹴りながらも普通に話続ける星野くん。
「周りも見れて、人の事元気にさせる事出来んの
俺にないものをたくさん持ってる」
「そうなん……あっ……、」
勢いを付けすぎて変な方向に飛ばしてしまったボールを
星野くんはしっかりキャッチした。