どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


疑問に思いながらも彼の方をみていると、星野くんはポツリと言った。


「俺、俺のこと好きって言ってくるやつ

そんな好きじゃねぇんだ。」


まさかな言葉。


それはとても贅沢な話だった。

きっと私には一生言えないだろう


その言葉をすらっと言って


「だから、お前といるのは安心」


私に好意を見せてくる彼を見ていると

何だか変な気持ちになった。


変なの。

変な人。


星野翼はモテることを威張ってて

愛想のない最悪な奴。





< 18 / 422 >

この作品をシェア

pagetop