どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


そうだよ、私は好きな人と付き合えた。

それだけで幸せなことなんだ。

だから不安になることない。


私は自分を励ましながら、

授業に取り組んだ。


全ての授業を終えて放課後になると、

星野くんは私の所に来て


「じゃあ、ごめんなまたな」

そう言って帰って行く。


「うん、また明日」


大丈夫、明日はちゃんと会えるから。


理沙も恋人の周ちゃんと帰るみたいで


「じゃあね~心」

と元気よく帰って行った。


私も帰ろう……。

カバンを持って教室を出ると一人とぼとぼ歩きだした。


今日はやたら落ち込むなぁ。

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