どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


焦って来た道を探しながら戻っていると

教室までついてしまった。


「ない、ないよ……」

教室の自分の机の周りを探してみるけど

それは出て来なくて


「どうしよう……」

私は焦っていた。


あれは星野くんとおそろいのもの。

無くして買っても別物だ。


「うう……」

私がうなりながも探していると


ガラー


「あれ、心ちゃん?」

教室に佐野くんが入って来た。


「どうかしたの?こんな時間まで残って」


私は佐野くにすがる思いで、ストラップを無くしたことを話すと


< 195 / 422 >

この作品をシェア

pagetop