どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


「それにさ、翼は心ちゃんのこと大事に思ってるよ

置いてったりしねぇ。」


「うん、そうだよね……」


きっとそう、星野くんと触れると伝わる愛はいつわりじゃない。

本物だと思うから。


「だってこの前もさ、俺と合うといっつも心ちゃんの話ししてくるし

気軽に心ちゃんって呼ぶなって言われたんだからな!」


ふふっ、星野くんそんな事言うんだ。

ちょっと嬉しいかも。


「元気出た?」

「出た!」


いつの間にか近くにいた私達は顔を合わせて笑う。

あとはストラップが見つかればいいんだけど……


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