どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
「そんなん、いいよ」
「ダメだよ!こういうのも大事だもん」
彼に強引に好きなものを聞き出して
私はお菓子の詰め合わせを買ってくことにした。
そしてバスに乗って20分たった頃
「ここで降りるから」
「うん」
彼はボタンを押してバスを降りた。
意外と近い……。
私も小さい頃、この病院に来たことがあった。
慣れた足取りで進んでいく星野くんの後を付けていると
コンコンー
「彩花、入るぞ」
星野くんは病室のドアをノックした。
私も一緒に入っていく。
すると、