どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


彩花ちゃんの言葉に星野くんがため息つきながら立ち上がる。

私も行こうと立ち上がると


「心ちゃん、話そう〜?」


彩花ちゃんはそう言ってきた。


「うん……」

私は不安に思いながらも彩花ちゃんの前に座ると、

彼女は嬉しそうに話し始めた。


「翼ね、行けないって言っても結局は来てくれるんだ

今日も来てくれたし、昨日も来てくれた」


やっぱり……昨日の用事は彩花ちゃんの所に行くことだったんだ。


行ってくれればいいのに、

なんて言えるわけないか。


「小さい頃から優しくて、私の面倒見てくれてヒ―ローみたいな存在」


< 209 / 422 >

この作品をシェア

pagetop