どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
彩花ちゃんの言葉に星野くんがため息つきながら立ち上がる。
私も行こうと立ち上がると
「心ちゃん、話そう〜?」
彩花ちゃんはそう言ってきた。
「うん……」
私は不安に思いながらも彩花ちゃんの前に座ると、
彼女は嬉しそうに話し始めた。
「翼ね、行けないって言っても結局は来てくれるんだ
今日も来てくれたし、昨日も来てくれた」
やっぱり……昨日の用事は彩花ちゃんの所に行くことだったんだ。
行ってくれればいいのに、
なんて言えるわけないか。
「小さい頃から優しくて、私の面倒見てくれてヒ―ローみたいな存在」