どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


こんな事考えちゃいけないのに。

星野くんが彩花ちゃんに触れていることを

嫌だって思ってしまった……。


それに


「星野くん……あんな大きな声出すんだ」


必死な顔、必死な声。

幼馴染を守るのに必死な様子を見ると

少し切なくなってしまう。


「彩花ちゃん、ごめんね」

私はそれだけ言って先に病室を出ることにした。


こない方が正解だったのかな?

だけど行かなかったら、自分の知らない物語がどんどん進んでいってしまう。


もう、何が正解か分からない……。



< 214 / 422 >

この作品をシェア

pagetop