どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
こんな事考えちゃいけないのに。
星野くんが彩花ちゃんに触れていることを
嫌だって思ってしまった……。
それに
「星野くん……あんな大きな声出すんだ」
必死な顔、必死な声。
幼馴染を守るのに必死な様子を見ると
少し切なくなってしまう。
「彩花ちゃん、ごめんね」
私はそれだけ言って先に病室を出ることにした。
こない方が正解だったのかな?
だけど行かなかったら、自分の知らない物語がどんどん進んでいってしまう。
もう、何が正解か分からない……。