どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


けっこう顔に出してるのね……。


こんな嫌そうな顔をしてるのによく女子も気付かないな……


そう思って

気にしないように星野君から視線を逸らした。


……けれど。


チラリと星野くんに視線を移す。


あー!!やっぱ無理!

私は彼の方に足を進めた。


だって昨日の聞いちゃったし。

別に知らないって思ったけど、無視できないじゃん!


「星野くん……!」


女子の間を割って行き


「ちょっと昨日の委員会のことでいいかな?」


と声をかけると、女子がいっせいに私を見たから

少しビックリした。






< 23 / 422 >

この作品をシェア

pagetop