どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
けっこう顔に出してるのね……。
こんな嫌そうな顔をしてるのによく女子も気付かないな……
そう思って
気にしないように星野君から視線を逸らした。
……けれど。
チラリと星野くんに視線を移す。
あー!!やっぱ無理!
私は彼の方に足を進めた。
だって昨日の聞いちゃったし。
別に知らないって思ったけど、無視できないじゃん!
「星野くん……!」
女子の間を割って行き
「ちょっと昨日の委員会のことでいいかな?」
と声をかけると、女子がいっせいに私を見たから
少しビックリした。