どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


私は、必死で探したのに……な。


なんて気にしすぎって言われればそれはそうなんだけど……。


「ねぇ、星野くん今日はさ駅前の……」


「昨日さ彩花に言ったんだ

これからは心との時間を大事にしたいって」


え……。

私はうつむいていた顔を上げる。


「そしたら、じゃあ明日は心も連れて病院に来てほしいって言われたんだけど

今日来れる?」


本当は、遊びに誘おうと思っていたけれど

星野くんがそうやって言ってくれたことが嬉しくて


「うん、行けるよ」

私は頷いた。




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