どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


「別にいいよ」


悲しみは共有したくない。

悲しいのは俺だけが持ってれば十分だ。


「なんで……っ

前まではずっと私のことみてくれた!

なのになんで彼女なんて作ったのよ……っ」


彼女はいらないと思ってた。


好きとか言う感情を持たれるのもめんどくさいし

守りたいという存在がいないから。


だけどいつからか、俺の目線には

心が映りだした。


1回目の告白はウソにした。

だって俺が誰かを幸せにするなんて絶対に無理だから。


だけど2回目の告白は

アイツがあまりにも一生懸命で涙を流しながら言うから

< 248 / 422 >

この作品をシェア

pagetop