どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


思わず俺は、本音を言った。


自分も好きなんだと。


今まで暗い道で足踏みしていた俺にお前は


『見て、おそろいだね』


『それでね……ここをくっつけるの

ほら!ハートが出来た』


明かりをともしてくれた。


毎日が楽しくなった。


「悪い、けどもう心を大事にしたい

分かってほしい」


「嫌だ、翼がいないと私死んじゃう

生きていけないよ……っ」


「そんな事言うなよ」


彩花は布団にくるまりながら泣いていた。


「やだよ、ずっと一緒にいてよ」


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