どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
幼馴染な俺たち3人は小さな頃から一緒にいた。
だけど彩花は生まれつき持病を抱えていて
入退院を繰り返し、あまり学校にはいけなかった。
俺も小さい頃から病院に来て、彩花と遊んでいたが
ある時母が死んでから病院に行く回数は増えていた。
不安だったんだ。
見てないと、消えてしまいそうで。
「彩花ストラップ……返してほしい」
おととい、心とおそろいのストラップを彩花に取られ
付けていくことが出来なかった。
家に忘れたとウソをついたけど
あいつ、ちょっと寂しそうな顔してたな。