どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


幼馴染な俺たち3人は小さな頃から一緒にいた。


だけど彩花は生まれつき持病を抱えていて

入退院を繰り返し、あまり学校にはいけなかった。


俺も小さい頃から病院に来て、彩花と遊んでいたが

ある時母が死んでから病院に行く回数は増えていた。


不安だったんだ。

見てないと、消えてしまいそうで。



「彩花ストラップ……返してほしい」


おととい、心とおそろいのストラップを彩花に取られ

付けていくことが出来なかった。

家に忘れたとウソをついたけど


あいつ、ちょっと寂しそうな顔してたな。
< 250 / 422 >

この作品をシェア

pagetop