どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
どうしてウソついたの?
保健室に先生はいなかった。
空いているベットに腰を下ろしてうつむいていると
その瞬間
勢いよく、保健室のドアは開いた。
「心っ!」
嫌だ、今一番会いたくない。
星野くんの顔を見たら自分が言いたいこと全部言ってしまいそうで怖い。
「どうしたの?」
きっと飛び出してった私を追いかける時
理沙が場所を伝えたんだろう。
星野くんは心配そうな顔で私を見た。
そんな、顔しないでよ。
「昨日……星野くん、彩花ちゃんの所に行った
行かないって言ったのに行った……」