どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
ズバッと佐野くんに鋭いことを言う星野くんを見ると
仲良し?なんて思っちゃう。
「何だ~つまんね。
心ちゃん、コイツが女子に笑いかけるの珍しいんだぞ」
「そ、そうなの?」
「ああ、だって愛想ないし
自分のこと好きな人嫌いだし……
って、あ!心ちゃん翼のこと嫌い?」
嫌いって聞かれても
本人の前で嫌いなんて答えられるわけ……
って私、本人に嫌いって言っちゃったんった。
「おい、渉。お前ちょっとは黙れよ」
すると、星野くんは佐野くんを軽く睨みそう言った。
星野くん、佐野くんにはけっこう話すんだな……。