どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


「一人で抱え込まないでって思うのは……っ、

お節介なのかな……?」


もう、目には涙がたくさん溜まってる。


星野くんを真っ直ぐ見つめても

視界はボヤけて見えなくて

それは、星野くんの心が見えないのと同じようだった。


分からない、やっぱり全然分からないよ……。


何がいいの?何が正解なの?

どうすれば、恋ってうまくいくの?


「俺……」

「ごめん、私……もう分からない」


星野くんの言葉を遮って、私は保健室を飛び出した。




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