どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


「笑ってくれた……っ、」


私に笑顔を見せてくれた。


それだけで、

幸せだって分かってたはずなのに


「私っ、……

いつから欲張りになっちゃったんだろう……っ、」



一番に見て欲しい


一番に愛してほしい。


やっぱり、主役がいいって。


そんな欲張りな事を

思うようになったのはいつだろう。


幸せだよ


星野くんが笑ってる。

たったそれだけで、私は幸せになれるのに。



だから、本当は分かってた。


星野くんが自分に愛をくれてるって事。


優しい人だから

私に過去を言おうとしなかったってこと。


< 270 / 422 >

この作品をシェア

pagetop