どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


ドキンー


「いくら大切な存在がいても

お前が俺のプリンセスなわけで……」


「分かった、星野くんもういいよ」


真っ赤な顔して、目を背けながら言う彼は

とっても恥ずかしいんだって分かる。


でも、それでも言おうとしてくれたんだね。


プリンセスは誰でもなれるわけじゃない。


例え王子様に大切な存在がいたとしても、

私がプリンセスであることには変わりないから。


「好きだよ、翼くん……」


「俺も、好きだ」


大好きな人に好き、という言葉を貰える。


「んっ……」


< 280 / 422 >

この作品をシェア

pagetop