どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
理沙は私の机に両手を突いて、
取り締まりをするかのように聞いてくる。
「仲良いっていうか……
星野くんとは昨日話して少しだけ仲良くなって
佐野くんとは今……」
「ふぅん~これは面白いことになりそうね
なんたって佐野くんは星野くんに次にモテる男子だからね」
どっからその情報持ってくるんだろう。
でも、どうりで2人は理沙風に言うとオーラがある、と思った。
そんな2人仲良いならどこに行くにも女子がついていて大変そう……
「で、で?
心はどっち派なの
星野くん、佐野くん?」
「どっち派!?
そんなの無いよ……」
理沙は中学の頃から私に好きな人が出来ないことを心配して