どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


どこかでこうなるかもと思っていたのかもしれない。


私の気持ちはもう決まってる。

だからうじうじ悩むのはもう最後だ。


星野くんに最後、ひとつだけ聞いて

彼に選んでもらうの。

その答えで私は決める。


泣きはらした目を冷やしてから家を出ると

教室にはいつもより遅めについた。


今日が冬休み前、最後の学校だ。


もうすぐ朝礼が始まる。


席について鞄を置いた時

星野くんはすぐに話しかけてきた。


「心、話たいことがある……」

私もあるよ。星野くん


「うん、屋上行こうか」

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