どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
「こんなんだから……っ、
ダメだったのかな?
こんな事したから、きっとバチが当たったのかもし……」
「こんなんじゃない。」
すると、佐野君は私をしっかりと抱きしめて言った。
「純粋に人を好きになるってそういう事だろ
一番になりたくて何が悪い?
自分を見てほしいって思うことの何が悪いんだよ」
すっ、と心にはいるその言葉は
私の苦しんでいる心を少し軽くした。
「自分のこと追い詰めなくていいんだよ!
無理に笑おうとしなくていい
話さなくたっていい
辛いならただ俺の前で泣いてくれればいい……」