どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
*買いものがかり
あの日から1週間たった頃
「今日の放課後、保健委員だけ活動があるので
残って下さいね~」
担任の先生は言った。
あれから、星野くんとは挨拶くらいしか言葉を交していない。
相変わらず女子達に囲まれていたけど
そのたびに助けてたら、きっとどういう関係なのって
私に白い目が向くから見ないフリしてる。
「おっはよ~心ちゃん」
「あ、おはよう佐野くん」
でも、意外にも佐野くんとは色々と話をしていた。
「心ちゃーん、助けてよ。
昨日女の子にビンタされちゃった~この浮気ものだって
叩かなくてもいいじゃんなぁ!」