どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
*恋はズルく作られる
冬休みが明けて学校が始まった。
休み中にも色々あったが、星野くんに会うことは一度もなかった。
もちろん連絡も、あれ以来ない。
本音を言ってしまえば寂しいけれど、
星野くんに会うことがないのが最大の救いだった。
だって会ったらまた彼のことを考えてしまう。
そして好きだって思ってしまうから。
今は出来るだけ考えない時間を増やしていくのが一番いい。
時が経つにつれて彼のことを考えている時間は減った。
それにはたくさんの協力があった。
まず、理沙。
理沙には、星野くんと別れたということを冬休みに入ってすぐ伝えた。