どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
私は深呼吸して落ち着かせると
佐野くんと一緒に教室に戻った。
もう授業は始まっていて、先生に注意をされたけど
私は静かに授業を受けることにした。
そして、昼休み。
「心、朝大丈夫だった?
星野のこと……」
理沙はお弁当を食べながらそう聞いてきた。
「あ、うん佐野くんが来てくれたからなんとか」
「そっか……」
なんだか本当に申し訳ない気持ちになる。
朝はよく4人で集まって話してたりしたのに
今はもう、バラバラだ。
「ねえ、理沙
お願いがあるの……」
「ん?」