どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


「私と、星野くんはもう友達に戻れないけど

理沙と星野くんは友達なんだから

今まで通り仲良く……してほしいな」


今、一人でいる星野くん。

彼は口下手だけど、しっかりと寂しいという感情を持ってる人だから。


私は救えなかったけど、周りの人がいるだけで違うと思うから


「うん、分かったよ

私は私でいる」


「ありがとう」


私は少しホッとした。


「今日の帰りは佐野?」


「うん、一緒に帰ろうって言われたの」


理沙にはもう佐野くんに告白されたことを言ってある。

私の気持ちも知ってる。


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