どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


彼女は人を大事にしすぎる。


その優しさが、俺の心に残って消えなくて


俺、という存在を変えていく。



「ごめん、俺もう好きになった子としか

付き合わないって決めたんだ」


今まで誰かを特別に思ったことは無かった。

今まで、

『渡さねぇぐらい言えよ!!!』

翼に感情をぶつける事はなかった

のに


人を好きになって

初めて自分にも


そういう感情があるんだと知った。


「心ちゃん」


そして俺は、


今日も


「好きだよ」


彼女にその気持ちを伝えている。











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