どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
大丈夫じゃないくせに。
そうやって無理するところは優しすぎる性格から来てる。
だから俺は
「心ちゃん、見ろよ~!
虹出てんぞ~」
こうやって、翼のことを考えないようにしてあげることしか出来ないんだ。
「うわぁあ、キレイっ!!すごいね」
心ちゃんはキレイなもの、すごいものには
目を輝かせる。
それがみたくって俺はすげぇものとか場所を調べては
心ちゃんを連れて行く。
「佐野くん、いつもありがとね」
いつもお礼を言ってくる心ちゃん。
「別に、俺が好き勝手してるだけだし」