どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


大丈夫じゃないくせに。

そうやって無理するところは優しすぎる性格から来てる。


だから俺は


「心ちゃん、見ろよ~!

虹出てんぞ~」


こうやって、翼のことを考えないようにしてあげることしか出来ないんだ。


「うわぁあ、キレイっ!!すごいね」


心ちゃんはキレイなもの、すごいものには

目を輝かせる。

それがみたくって俺はすげぇものとか場所を調べては

心ちゃんを連れて行く。


「佐野くん、いつもありがとね」


いつもお礼を言ってくる心ちゃん。


「別に、俺が好き勝手してるだけだし」


< 354 / 422 >

この作品をシェア

pagetop