どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


「うそ。私のこと楽しませようとしてくれる

なんでこんなに尽くしてくれるのかなぁって思うちゃうほどだよ」


彼女の髪が風に揺れて

香が流れ込んでくる。

それだけで一緒にいるんだって思ってドキドキする。


まじ笑えんだろ?

俺がこんな乙女チックな感情持ってるなんて。


心ちゃんのことを真剣な目で見つめる。


「それは心ちゃんが好きだからだよ

好きならなんでも出来るんだよ」


前はこんな風にみることはなかったのに

今はたぶん、こうやって真剣な表情を作る方が多いかもしれない。


「ありがと、」



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