どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
*逃げてしまおう
寂しさは、いつまでも心から消えていかない。
それはキミが心に残っているのと
同じように。
ずっと、ずっと
もうあれから3ヶ月が過ぎようとしていた。
学校が始まったことには慣れたけれど
週のうち、5日も星野くんに会えてしまっては
考えないようにする暇がないように感じる。
でも、学校生活で星野くんと接点があったのは2回だけ。
一度は一年生最後の委員会で集まる時。
その時はお互いに目を合わせることもなく
何かを話すこともなく終わった。
何も無かった、のに
私の心はさらに星野くんのことを考えるようになる。