どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
*何かが変わる文化祭


星野くんと別れて半年がたった。


今日は文化祭の日だ。


決心をしたあの日から、星野くんとはないもない。

だけれど、私の気持ちはしっかりと固まっていた。


その恋が本当の恋と思うなら

私はずっとそれを持っている。


たとえ無理だと分かっていても

無理矢理つぶすことはしたくないから。


文化祭の準備は彼も少し手伝ってたけれど

同じ時間になると

電話をとって抜けてしまう。


きっと彩花ちゃんの所に行くんだなって思った。


佐野くんは相変わらず


「心ちゃん」

笑顔で私の名前を呼んでくれて

側にいてくれる。

< 372 / 422 >

この作品をシェア

pagetop