どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
*何かが変わる文化祭
星野くんと別れて半年がたった。
今日は文化祭の日だ。
決心をしたあの日から、星野くんとはないもない。
だけれど、私の気持ちはしっかりと固まっていた。
その恋が本当の恋と思うなら
私はずっとそれを持っている。
たとえ無理だと分かっていても
無理矢理つぶすことはしたくないから。
文化祭の準備は彼も少し手伝ってたけれど
同じ時間になると
電話をとって抜けてしまう。
きっと彩花ちゃんの所に行くんだなって思った。
佐野くんは相変わらず
「心ちゃん」
笑顔で私の名前を呼んでくれて
側にいてくれる。