どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


私の涙が頬を伝って流れた時


「ごめん……」


星野くんは口を開いた。


「幸せにしてやれなくてごめん


あの時追いかけてやれなくてごめん

お前の事、


好きだって言わなかったらこんなに傷つけてなかったのにって

後悔した。

でも俺は……今でもそれをお前に伝えたいって思ってる


本当ごめん、勝手で中途半端でごめん


俺も、お前が……すきだ、」


ああ、そうだ。

彼はキレイに涙を流す人だった。


一度見たのは、彼が私のお弁当を食べた時

きっとお母さんを思い出して泣いたんだと思う。


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