どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


ずっと前、ケンカした時もそうだったよな。


渉はいつも俺の前を歩いていて、

俺より1歩大人で、

こうして仲直りの道を作ってくれる。


それは、さりげなく。


思えばお前はいつも俺の側にいて

辛い時は声かけてくれたよな。



大丈夫か、とか元気だせよとかじゃなくて


「よし、翼遊びに行くぞ」


って。


いつも俺の進む道を作ってくれた。


お前がいなきゃ、小学校も中学も高校も

楽しめる気がしないし、きっと笑うこともないんだろう。


そして心と仲良くなることも無かっただろう。


< 403 / 422 >

この作品をシェア

pagetop