どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
その元凶を作ったのは私だ。
本当、申しわけないなぁっと思いながらも買い物袋を持っていると、
「貸して。」
「え?」
星野君は言った。
「それ、俺が持つから」
買いモノ袋は袋4個分の荷物。
2つは星野くんが持ってくれているのに彼はそうやって言う。
「重いから。」
確かに文具用品は量があるから地味に重いけど、半分ずつ持てばちょうどいいし。
それに、
「私が買い物に付き合わせちゃったようなもんだから……」