どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


私のアイデアに彼はクールに頷いた。

そして、

ショッピングモールに入っているクレープ屋さんに向かいクレープを買うと、


私達は外にあるベンチに座った。


「星野くんはチョコバナナなんだ」


「うん、お前は?」


「私はイチゴ。生クリームたっぷりの!」


私がニコッと笑って言うと、星野くんはうげって顔をした。

どうやら生クリームはあんまり好きじゃないみたい。


「でも、今日は本当にごめんね。

迷惑かけちゃって。

私が手を挙げなければ

こんなにめんどくさいことしないで済んだのに」

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