どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


どうやら私と星野くんが出かけることを知ってたみたいで


「翼がさ、明日心ちゃんと買い物に行くって言ってたからさ

俺もそっちに用事あるから会うかもなーって話してたんだよ

でも翼いねぇのな?」


「うん、星野くんは

なんか急用が入ったって今帰っちゃって……」


すると、一瞬

佐野くんの表情が曇った。


「ああ、またアイツの所行ったのか……」


「え?」


「いや、何でもねぇ

それより心ちゃん一緒に帰ろーぜ!」


「う、うん」


私は、そのことをあまり気にすることなく佐野くんと帰ることにした。




< 54 / 422 >

この作品をシェア

pagetop