どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
どうやら私と星野くんが出かけることを知ってたみたいで
「翼がさ、明日心ちゃんと買い物に行くって言ってたからさ
俺もそっちに用事あるから会うかもなーって話してたんだよ
でも翼いねぇのな?」
「うん、星野くんは
なんか急用が入ったって今帰っちゃって……」
すると、一瞬
佐野くんの表情が曇った。
「ああ、またアイツの所行ったのか……」
「え?」
「いや、何でもねぇ
それより心ちゃん一緒に帰ろーぜ!」
「う、うん」
私は、そのことをあまり気にすることなく佐野くんと帰ることにした。