どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
小さいことなら別にいいんだけど、割と大変な仕事だったりして
しかも。先生に頼まれた仕事を代わりにやって怒られた経験もある。
「ごめん、そういうのはちょっと……」
家を出る前、母から早く帰ってくるように言われていたし、どっちにしろ今日は無理だ。
そうやって断ろうと思ったら
「頼むよ~お前しかいねぇんだよ
どうしても、お願い!なっ?」
うう……しつこく頼みこんでくる。
ど、どうしよう。
はっきり断るにも出来ず困っていると、
「無理っつってんじゃん」
私の隣から声が聞こえてきた。
その声はもちろん星野くんなわけで
「お前、しつこい
今話し途中だったんだけど」
彼は低い声で言い捨てた。