どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
そのまま教室に戻るとちょうどよくチャイムが鳴った。
それぞれ自分の席に着き
教科書を出すと、先生が入ってきて授業が始まった。
眠い朝の授業。
朝から嬉しいことがあった私は、眠気なんて吹っ飛んでしっかりと授業を聞けた。
そんな私とは反対に彼は頭を伏せて眠っているんだけど。
そして、1時間目の授業が終わり、さっそく理沙がさっそく私の机にやってきた。
「ねぇ~心っ!
昨日星野くんとデートしたんだって?」
周りの女子を考えてか、私の耳元で言う理沙。
「ちょ、デートって……!
変な言い方しないでよ
ただ委員会の買い出し行っただけだし」
「同じようなもんよっ!」
理沙の考えはどうなってるんだか、今だに解読出来ない。