どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
「後から見えてるんだからねぇ~
授業中チラチラ星野くんの事見てるの」
「そ、そんなんじゃ……!」
後の席の理沙に見られていたことに焦りながら否定しても意味は無かった。
「何なに~盛り上がってんね~
俺も入れてよ~」
そんな中、やってきたのが佐野くんで
かなり厄介なことになりそうだと思ったら
「ねぇねぇ、胸がきゅんってなったら恋だよね?」
お調子者の理沙はそんな事を佐野くんに聞いた。
「そりゃぁもう!確実な。
胸キュンなんてそうそうねぇよ?
俺だっていつしたかも思い出せねぇし」
「あんたはチャライからね」
「チャライつーなよ」