どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
*交流遠足の準備
「今日は2週間後に行われる交流遠足の班決めをする」
星野くんを少し意識?しているのだと言われた私。
その日から1週間たった頃
先生は5時間目の総合の時間にそう言った。
入学して約3カ月。
少しクラスの中が深まって来た頃、
さらに交流を深めようということで行われる遠足に女子は力を入れている。
なぜなら……
「星野くんっ!私と同じ班になって下さい」
「待って私達と一緒になろうよ~」
このクラスには学年1人気の星野くんがいるから。
すでに星野くん争奪戦が始まっていて
言い争いをしている女子達を私は遠くで見ていた。
「ちょっと、待ってってな
俺たちも考えたいからさ」
その被害は、佐野くんにも向いているみたいで彼もまた女子に埋もれていた。