どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


他人事のように言う2人に、もう~と言いながら怒ると


「シチュー食いたい」


星野くんは小さくつぶやいた。


シチュー!?
すごく意外だけどいいかもしれない。


「カレーは無難だしシチューなら簡単だし……

いいかもね、そうしよう!」


みんながその意見に賛成し、作るものが決まると今度は買い出しの日だった。


「じゃあ買い出しはいつにする?」


「日曜にしようぜ」



佐野くんがそう言うとみんなは一斉に頷いた。


なんか……楽しそう。


一緒になれて良かったと思ってしまうのは、

話したことのある人と一緒なれたから。


別に星野くんが一緒で嬉しかったわけじゃないもん。







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