どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
「本当、ごめんっ!」
理沙はそう言うと袋を持って帰って行った。
なんだ、理沙用事あったんだ……。
それじゃあ今日はもう帰宅かな、なんて立ち上がると
「あれ、心ちゃんも用事あんの?」
佐野くんは聞いてきた。
「いや、ないけど……」
「じゃあ、遊ぼうぜ3人で。なぁ翼」
「いんじゃね?」
3人で……不思議なメンバー。
私は元気に頷くと、2人と遊ぶことにした。
スーパーに戻り、サッカーボールを買うと
やって来た場所は公園。
少し広い場所に3人円になると
ポン、ポンとパスをつなげた。