どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
「そう、そう心ちゃんなかなかうまいじゃん」
星野くん、私、佐野くんという回りでパスを繋げてく。
「サッカーは割と、好きなんだっ、よいしょ
2人はすごく上手いね」
佐野くんから星野くんへのパスの音が私のとは全然違くて
加減してくれてるんだと分かる。
「おう、俺ら中学の頃サッカー部だったからよっと。
コイツ、キャプで俺部長」
「すご~い!っおっと」
キャプテンって事はすごく上手いんだよね。見てみたかったなぁ……
そんなことを考えていれば
「あ、」
ドンー。
ぼーっとしていた私はサッカーボールが顔面に当たり尻持ちをついた。