どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


「心ちゃん言うねぇ~」


「へへっ」


おちゃらけた表情に戻った佐野くんは戻るか!と言って

水をくんでキッチンのある場所に向かった。


「ちょっと~何してたの~!!」


「遅い。」


2人から文句を言われるのは当然で、


「ごめんごめん」


私は慌ててナベに水を入れた。

鍋の水を沸騰させて野菜を入れて煮込んでく。


そして、シチューのもとを入れ星野くんが混ぜると

やっとシチューは完成した。


「なかなかの出来だな」


「佐野は水くみしかしてないじゃ~ん!」


「それも大事な役割だろ」





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