どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
彼も私を見ていたことに驚いて動揺する。
ドキドキと心拍数が早くなり
顔の温度が上昇すると彼は言った。
「別に……つか、お前が見たんだろ」
そう言って顔を逸らすから彼も少しびっくりしたんだろう。
「さ、最初に見たのは星野くんだもんっ!」
真っ赤な顔を隠すように逸らすと
「おーい、こっちでみんなで遊ぼうぜ」
遠くから佐野くんの声がした。
私はすぐに立ちあがって先に行く。
交流遠足の準備と遠足で
気付いてしまった気がする。
真っ赤になった頬に
ドキドキうるさい心臓。